ワクチンとウイルスについて

 

母親の母乳を飲んでいるうちは移行抗体によって守られています。
この抗体はあらゆる病気に対して免疫物質を多く含んでいます。たまに母乳を飲む力のない弱い子が生まれる場合もありますが、その場合は免疫力が弱いために 死に至ることが多いものです。しかし、生後3週間〜4週間ほどしますと母乳から離乳食に変わり、移行抗体も42日〜150日で消滅してしまうのです。その ために移行抗体が切れた頃にワクチンを接種する訳です。

その切れるタイミングがはっきりしているなら、前述のバラバラもなくなるでしょうが、個体差があることがこのバラツキの原因になっているのです。ワクチン が効いているかどうか調べるには血液検査をし、高いお金と時間をかければ可能ですが、これよりもワクチンを打った方が早く、安く済む訳です。検査結果を待 つ間に発症したら意味がありません。

それでは、42日目に打てば良いのか? そんなことはありません。移行抗体が残っているうちは、ワクチンを打ってもバウンドし、抗体が作れないからです。従ってダメ元で、42日目から50日頃に1回目を打って、それから3週間〜1ヶ月後に2回目、さらにそれでも移行抗体が残っている場合もあるため、また3週間〜1ヶ月おいて3回目を打つ場合もある訳です。移行抗体の切れるタイミングがわかれば1回で済むのですが、ここが一番難しい所です。恐いのは、42日目に打っても効いていなくて(効いているか否かがわからない)、2回目に打つ間に感染する場合です。

それは1回目を50日で打っても60日で打っても同じことです。従って一般的には2ヶ月目と3ヶ月目の2回打つケースが多い訳です。ところによっては、念 押しにさらに1ヶ月後に3回目を打つケースもあります。

たとえ捨てワクチンになっても、何もしないよりいいので当店では生後42日前後で1回接種しています。


少しでも抗体を上げ感染症予防に務めるため妊娠前に親犬にワクチンを打って母体免疫をあげます、早めの生後42日前後に1回目のワクチンを実施しており、母乳を卒業した子犬には抗体をあげる為の粉ミルクを与えております。

感染症とは病原体となる微生物が動物の中に入り込み、増殖していくことを感染したと言います。感染したことによって、体の働きや仕組みにいろいろな障害が起こることを発症したと言います。

抗体を付けるために行う1回目のワクチン接種が原因で発症する事もまれにありますのでワクチン後2週間〜3週間の間は最も発症率は高いと言えます。

感染症には潜伏期間がありますので元気に見えても、油断は禁物です。混合ワクチンの接種で抗体が高い子の場合は、発症しないか軽度の下痢などで終わりますが、抗体形成が低い子の場合は、ウイルスが体内に入ってから数日〜2週間で発症します。

子犬は免疫を十分に持って居ないため、すべての子犬が感染症のリスクがあると心得て、接する心構えが必要です。

 


当店では徹底した管理で子犬を育てております
その為、展示型自由見学のペットショップではなく子犬の見学は予約制です
すべて大切に育てて来た子犬達に少しでも感染症のリスクをなくしたいという思いからです。しかし、パルボウィルスは何処にでもありホームセンター、犬の散歩道、しかも何年も消えない、消毒剤も塩素系のものでなければ駆除できない厄介なウィルスです。
つまり、いくら徹底した消毒をしていても、免疫上のシステムを考えれば

犬には犬だけに感染するパルボウィルスの侵入は確実に防げる事はなく、免疫低下したタイミングでどの子犬にも発症の可能性はあると言うことです

子犬たちを守る為に当店に出来る事、それがオフィススタイルにした訳でもあります。

子犬の見学も予約制、グッズやおやつなどの販売もしてません。
誰がとこからでも運んでくるウィルスをジャットアウトするためです

犠牲になる子犬を増やさぬよう最善の努力をしております。

大型のペットショップで子犬を抱っこさせて販売促進しているような所では仕入れした犬の10頭中3頭は感染症を発症しているというデーターもあるようです。

特にパルボウィルスはそこらじゅうに居るウィルスで2年間もその場でしぶとく増殖の機会を待つので誰が所有していてもおかしくありません。特に犬を飼育している方は持っていると思われます。その為、販売前に亡くなる個体も多く、ペットショップは生体仕入れの3〜5倍の金額での販売でないと破綻してしまうと言われています。

しかし、当店では日頃の努力と管理で感染症の発症は通常のショップ様の10分の1以下に収まっております。

 

2回目のワクチンが終われば、(確実ではありませんが)感染のリスクは減少していきます。

先住犬が居るお宅の場合は、きちんと抗体が上がっている事が確認出来るまでの間の接触は控えて頂けるようお願い致します。

また、子犬の排便処理の際には、毎回消毒が必要ですのでご用意して頂ければと思います。

 

子犬管理時に適切な消毒液は バイオチャレンジ、又はアンテックビルコンという塩素系の

消毒薬です。これらは子犬でも安全にお使い頂けます。

 

一般的な子犬の感染症の代表としてパルボウィルス感染症がございます。

初期症状は泡状の唾液を日に数回は吐くようになる。

便は下痢になる前に白っぽい便になる事が多い。元気はあっても餌は食べたがらない。

このような症状があれば、早急に病院でパルボ検査をしてください

 

体力や免疫力の弱い子犬やは、犬パルボウイルスに感染して死亡することも少なくないです。
  このウイルスは、犬の体内に入った後、細胞増殖の活発な腸管や骨髄などを攻撃します。そのため、通常は感染後、発症すると、腸管の粘膜が 破壊され、激しい嘔吐や下痢が続きます。

 

トマトジュース状の血便が出ることも多いです。

嘔吐、下痢が続くと、体力が衰え、脱水症状がひどくなります。

また、腸の粘膜が 破壊されるため、腸内の細菌が体内に侵入、ひどければ、内毒性ショックや敗血病を起こして死亡します。


  また、骨髄がダメージを受けると、一部の白血球が造られなくなり、白血球が減少します。

あるいはリンパ系に侵入することもあり、ともに犬の免疫力が極度に低 下して、様々なウイルスや細菌の二次感染を受けやすくなります。

特に子犬などは急激に症状が悪化して、発症後一、二日で急死することも少なくありません。飼い始めた ばかりの子犬が嘔吐や下痢をした時は、検診のため、できるだけ早く動物病院に連れて行ってパルボ検査を受ける事が重要です。早期発見が命を救います

通常は感染後2日で,元気消失,衰弱,嘔吐,下痢がみられるようになり,
それから食欲が廃絶します.発熱はあったりなかったりです.

通常この時期に病 院を訪れ,パルボ検査により白血球の減少がわかることが多いです
感染後約5-7日で免疫ができるため回復するものはその時期から快方に向かいます.
つまり,軽度発症の犬は発症後1-2 日で自然回復し,
中等度発症の犬は病院で補助療法を行って3-5日で回復する.
しかし,下痢や嘔吐が持続するものは死亡することが多いです.
また子犬に多い過急性感染では,発症後1日程度で死亡するものもあります.
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週齢未満で 感染したものは心臓にウイルスが感染し,
心筋炎という心臓の病気を示すこともあるので何の前触れも無く突然死する場合もあります。

 

生き物故、生を受けたからには死が隣合せにある事は当たり前です。

過度に怖がらず、知識を身につける事で、愛犬を憎きウィルスから守ることができます。

こちらの資料をしっかり読んで頂けた方には、もう十分な知識が身についています。

 

これまで当店では、徹底した消毒管理はもちろんの事、獣医と提携し適切なワクチネーションの実施と、妊娠前の母犬のワクチン接種の徹底、子犬の1回目のワクチン後の空白の時期の抗体を上げるため、免疫力を上げる為の抗ウィルス剤3千円相当×3回〜5回投与、免疫力強化初乳サプリメント 2千円相当投与しております。抗体を付ける為のワクチンは料金を頂きますが、抗体を上げ感染症を予防する為のウィルス剤、サプリメントは今回は無償でご提供させて頂きます。

 

免疫力の強い子犬に育つように、影で様々な努力と徹底管理をさせて頂いております。

その甲斐あって、ウィルス感染は数年間発症しておりません。

しかしながら目に見えない相手との戦いは今でも続いております。

パルボウィルス感染症の根絶に絶え間ない努力をこれからも注いでまいりますので

よろしくお願い致します。