みなさまからご心配事やしつけ方法など毎日たくさんのメールを頂戴します。それぞれに返信した答えを集めました。きっとみなさまの子育てにもお役に立と思いますのでぜひ参考にしてください。

質問「子犬を引取りしたけど今の状態は健康なの?それとも具合が悪いの?どう判断したらいいかわかりません」

子犬のお引渡し直後(帰宅直後)の管理チェック

【通常の子犬】

●ケージの中からこちらの様子を伺っている

●目が澄んでいて目やにの付着がない(多少の目やにはOKですが目やにで目が開かない場合はNG)

●室内に離した際にキョロキョロあたりを見渡す

●1m程離れて呼ぶと寄ってくる、歩き出す(歩行は子犬の為ふらつきますが心配いりません)

●お水、餌に興味を持ち、寄ってくる。(すぐに餌を食べなくてもミルクや水は飲むならOK)

【異常の子犬】

● ケージの中でうずくまり、呼びかけに反応しない

● 目に目やにがびっしり付着して目が開かない

● ケージから出しても、起き上がらず首も持ち上げない

● 体が硬直して動かない

● ケージが大量の水下痢で溢れている(1〜2度の水様便はストレスからくる神経性の物なので数日で回復します。)
当日は子犬の体調が良好である事が前提で万全の体制でお引渡していますが ストレスなどにより低血糖を起こした可能性があります。 子犬に異常がある場合すぐに病院へ連れていってください

質問「犬を引き取ったけどどう接してあげたらいいの?トイレはどうやって教えたらいいの?」

【当日から1週間の過ごし方】

トイレのしつけは着いた当日から初めてください。 寝床とトイレをきちんと別けて区別して、寝床はなるべくふかふかで 寝心地の良いベットを用意してもらえれば気持ちがいいのでそこで眠ります。

必然的に眠りから覚めておしっこの時は寝床から離れる習性が ありますのでトイレでするはずです。 サークル内ではべットとトイレ以外ないので犬も覚え易く、 取得するまで時間はかかりません。

出来たらすごく誉めて、出来なかったら、しらんぷりして そっと片づけるといいでしょう・・・・ 出来たら誉めてもらえるのがうれしくて次もがんばっちゃうと思います。

サークル内で出来てもリビングに離れると出来ないのが当たりまえなのでしばらくはサークル内で飼育しトイレを完璧に覚えてから室内に放す事をお勧めします。

数日は慣れない環境で精神的に疲れてますのでトイレのしつけだけにしてゆっくり休ませてあげたほうがいいです!

子犬は自分の限界を知らない為、相手 をするとたくさん遊びすぎてしまい、疲れから体調を崩します。

小さなお子様の居る家庭には注意するよう、言うのですが、やはり遊ばせすぎて食欲が低下し、 病院通いの子も多いです・・・(しばらく点滴生活です) 子犬の遊びは人間がコントロールしてあげる必要があります。

質問「トイレのしつけって初めが肝心でしょ?どんなやり方が一番適切ですか?」

【トイレのしつけ】

トイレはサークル内で排泄(トイレ)休息(ベット)の区別をしっかり分けて サークル内で排泄してから、室内に放して遊ばせる癖をつけます。

つまり排泄するまでお遊びは無しです。 排泄前に室内に放れると大抵お漏らしをします。 (犬は寝床から離れた場所にする習性があるからです)

おしっこやうんちをしたら、おりこうさんね! ご褒美にと放して遊んであげるようにすればいいと思います。

サークル内でのベットはなるべくふかふかの物を用意すれば心地よい場所で眠りますのでそこが寝床と認識し、寝床から降りてトイレ側に排泄する癖がつきます。

サークル内で完璧になったら、(1〜3ヶ月後)こんどは サークルのドアを開けたままにして室内で遊ばせます。 100パーセント覚えていればサークル内に戻って排泄するはずです。

しっぱいするようならまだ完璧に覚えてない証拠なので もういちど初心に戻しトレーニングしてください。

遊びの最中でもサークルに戻ってするようになったら、将来的にはサークルを取り外しても、元々トイレのあった所定の場所に排泄しに行くはずです。

完璧に放し飼いにするのは子犬が精神的に落ち着いた行動が取れるようになる 1歳頃まで待ったほうがいいと思いますよ! 生後1年未満はなんでも興味があり、 いたずらさかりなので放し飼いは難しいと思います。

当店流にアドバイスするなら将来的にもサークルは取らず、 散歩や遊びの時間以外の時間をサークル内で排泄・睡眠・休憩・留守番を すべてさせられれば、とても飼育が楽ですよ!

放し飼いに慣れている子はペットホテルにも預けるにも苦労しますのでサークル内ですべて生活出来るわんちゃんは、すごく飼育し易い子になります。

質問「子犬のエサの時間ってどのようになっているの?」

【餌の管理】

餌の時間は出来るなら 朝、昼、晩、寝る前 の4回が好ましいです。(生後2か月未満の場合) なぜかと言うと食べつきを見る事ができるからです。 1日4度の健康チェックという事になります。

餌はビニール袋に1食分のドライフードを入れてお湯をいれてふやかします。 適度なやわらかさ(もめん豆腐のような手で容易につぶれる位)です。 ご飯のにおいに喜んで近づいてきて興味をもったら元気な証拠です!

4回とも食べなくても大丈夫です。4回中、2回しっかり食べれていれば良好です。

時間はご家庭に合わせて決めてください 例えば8:00  12:00  6:00  11:00  こんな感じです。

ご飯の時間に自宅に誰も居ない場合は 朝しっかりたべさせてから出かけて、お昼の分はドライフードを置きえさして、夜またしっかり食べさせてください。

食べない場合は餌をこねてミルクと混ぜてペースト状にして上あごにつけて口を閉じると必然と飲み込みますので試してみてください。 動物病院で総合栄養食や子犬の離乳食を購入して与えるのもいいでしょう・・・

ホームセンターで買える物ではデビフのカロリーエースが便利です。 餌に混ぜるとよく食べます。ただ、ホームセンターでたくさんの種類がありますがどれも質がよくないので安心して使えるカロリーエース以外はお勧めしません。

ふやかしフードを4回あげるのは生後2ヶ月くらいまででいいです。 2ヶ月過ぎたら朝、昼、晩 3回にして、4ヶ月までには朝、晩2食にしていってください。もし色々ためしても1日中まったく食べない場合は 病院へ行ってください。

ただし、ミルクなら飲むや、缶詰なら食べるといった場合は 知恵がついておいしい物だけ選んで食べていますので栄養は取れていますが、 なるべく餌も摂取できるように工夫して与えてください。

目安としては生後4ヶ月未満の小型犬は1日90グラムほどですので多めに見て1日100グラムとして約30日分ですので 3キロで1ヶ月分という計算になります。

ただ、その子の食べつき方によっても量は変化しますので あくまで目安とお考えくださいね!以前グラムで教えたら、成犬になっても同じグラムで育ててしまった方がいてびっくりしました。(犬はガリガリです)

60粒くらいと表現したらきっぱり60粒数えて与えていた人もいましたので 何粒や何グラムの表現はあくまで目安だと認識ください。 小型犬用の小さめの餌皿に適量入れて食べさせてみてください。

完食する位がちょうどいい量です。 食べ終わってお皿をまだ舐めているようであれば足りない証拠です。 逆にすごく残ってしまう場合、量をすこし減らして回数を多くしてみてください。

少ない量でもきちんと食べるようになれば、次の食事までまたお腹が空いて 与えられたご飯をきちんと食べるようになります。 いつでもいっぱい余っている状態ではお腹が空きません。

朝、まったく興味を示さないのは異常なので工夫して(ミルクかけたり、缶詰め混ぜたり)食べさせてから出かけてください。 そしてある程度食べたら餌は片付けてください。

特に夏場はふやかしたフードは細菌が繁殖し易いのですぐ片付けてください。 夕方にはお腹が空くはずなのでまた小さめの餌皿に適量あげてください。 餌の食べつきは健康のバロメーターです。

まったく食べないのは異常です。 ストレス性で食事が取れない状態かもしれません。 初めの5日間位はストレスで食べない事がよくあります。 観察していて24時間以上食事を一切とらないようであれば病院へ連れていってください。

脱水や低血糖になると点滴してくれるはずです。 慣れてくれば犬も時間を分かって餌の時間に餌をほしがるようになり、 食べるタイミングも個体により違いますが その子のペースがわかってきます!

その子によって食べムラがあるのですがしばらく観察すれば見えてきます。

質問「子犬の便がゆるいんです・・・元気はあるんだけど・・・」

【寄生虫について】

環境変化のストレスにより腸内細菌が活発になり、下痢便が続く場合があります。 下痢をしていても餌を食べて遊んでいるようであれば心配ありませんが、 2週間も下痢ばかりしている場合は病院で検査をお願いします。

お引渡し前に虫下しは終っていますが100%絶滅させる事は難しいので・・・ 細菌や寄生虫の種類はかなり多くさまざまな種類が動物の体内に寄生しています。

検便すれば種類が特定できますので、合ったお薬を処方してくれると思います。 とくに、ストレスで増えるのがコクシジュームです。 一番増えやすくやっかいなので 早めに気がついて駆除してあげると今後も安心です!

特に身近な寄生虫のご説明させて頂きます。 犬の耳に寄生する耳ダニという小さなダニがいます。 プードルやダックスは垂れ耳なので耳が蒸れやすく寄生される子が多いです。

当店の最終健康チェックでも耳掃除と駆除薬を耳に入れていますが こちらも完全駆除が難しく、たった1匹居ればどんどん増えてきます。

当方、動物病院と違って医療免許を持たない為、 使用できる薬が限られていますので 申しわけありませんが完全な駆除が出来ていない場合があります。

また、当方たくさんの犬が居る環境ですので駆除しても駆除しても どうしてもすべて駆除仕切れないのが現状です・・・

プロのトリマーによる徹底した耳掃除と当方で使用出来る駆除薬の 投薬していますがもし、異常に耳を痒がる際には、病院で治療をお願いします。

病院では注射などの治療が行えますのでほぼ、 壊滅に近い状態まで駆除できるようです。 多頭飼育の場合は壊滅は難しいですが、 1〜2頭の範囲であれば一度治療すれば再発は少ないようです。

質問「子犬が夜、寂しがってずっと鳴いています・・・どうしたらいいですか?」

【夜鳴きについて】

環境が変り子犬は寂しさと不安でいっぱいです。 環境に慣れるまでしばらく鳴きますので数日間は家族にも ご理解して頂きながら夜鳴きの時期を乗り切ってください。

あまり鳴くようなら少し抱いたり遊んだりしてリラックスさせてから ケージに戻すと眠る場合があります。 また、温かいミルクを与えるとお腹いっぱいで眠りやすいです。

鳴くからと抱いてばかりいると、要求吠えにつながりますので ある程度出来る事が一通り終ったら、ケージにバスタオルをかけて 飼い主様が見えない、感じない環境を作ってください。 その内、諦めて眠ってくれます。

質問「子犬が手にじゃれて噛みついてきますがどのように対応したらいいですか?」

【アマガミについて】

アマガミは必ずある事で正常な行動ですが 遊びの限度を超えて怒ったように噛むことは問題行動です・・・・ 手に噛み付いてきたら厳しく叱ってください。 おそらく遊びの延長と勘違いしている事が予想されます。

子犬は叱られて落ち込んだり怖がったりしていますか? きちんと分かるように教えなければひどくなるばかりですので びっくりしてキャンと声をだす位叱ってください。

だいたい2〜3回で手を噛んではいけない事を覚えます。 叩くのは厳禁ですがマズル(鼻先)を押えるかシッペのように 刺激を与えてください。 子犬が理解している事が最も重要です。

子犬がこれは遊びでは無いと思わなければ意味がありませんので・・・・ この指導は母犬がよく子供にする指導と同じやり方です。 アマガミが悪いと分からずそのまま興奮状態に以降していると考えられます。

教えた事は出来て当たり前でなく出来なくて当たり前なんです。 子犬ははまだ小さな子供です、 寂しい気持ちをコントロールするのが難しいはずなんです。 まだいろんな事に興味がありすぎてはしゃぎすぎてしまっているのです。

そんな入り混じった感情が興奮に繋がったりする事もあります。

1日20分程度数回遊ばせてあげていれば 遊び時間不足でストレスは掛かっていないはずですが遊んであげる時には 沢山愛情込めてあげると満足してぐっすり眠ってくれる事もあります。

本当に子供と一緒なんですよ・・・ 厳しすぎず、甘すぎず、メリハリをしっかりしていけば 成果は必ずついてきます!

質問「子犬がよく吠えるんです。なんとかしたいのですが・・・」

【無駄吠え】

無駄吠えと思っても吠えるのに無駄はないんです・・・ 要求吠えと思っているのは一緒に遊んでほしくて仕方ない声です。

特にプードル、ダックスは甘えん坊で飼い主の傍を好みます。 要求に答えるのではなく、我慢できたときに思いっきり誉めてあげるなどして、「要求しても思いどうりにはならない」と学ばせます。

おすわりや、待ての指示を与え、少しのおやつと誉めるご褒美を与えて 「飼い主さんの言うとうりにすればいいことがある」と学ぶまで繰り返すと 自然と服従関係が出来ます。

犬は意外と頭がいいですのですぐ理解します。 もし、しつけにつまずいたら、犬を責めるのではなく まず、しつけの仕方が間違えていなかったか、考えてみてください。 必ず思い当たる事があるはずです。

犬は言葉をいえませんが、 それだけ、しっかり見ています。 特にプードルは1歳過ぎてもやんちゃな子が多いです! それだけ活発で好奇心旺盛なんです。

何にでも興味津々で走り回っている5〜6歳の男の子みたいな感じです。 おおらかな気持ちで成長を見守ってあげてください。

質問 「子犬が私を見るたび吠え続けます。どうしてですか?」

【要求吠え】

かまってほしい時や、おやつがほしい時に要求する子がいます。 対処法はとにかく無視してかまってあげられないと主張してください。

諦めるまで無視が基本です 負けて抱いてしまえば子犬は吠えると抱いてくれると学習して また吠えて要求します。

餌は足りているかのどは渇いていないか、 痛いところがないか確認してだだ甘えているだけと判断したなら無視して 泣きやむまで待つしかないです!

サークルにバスタオルをかぶせて暗くして落ち着く環境にして 泣きやむまで待ってください。 可愛そうに思いますが遊んでもらえない事を学ぶと要求しなくなります。

遊んであげればそれ以上を望むようになるのが犬です。 人間の環境に犬を合わせるのが基本です。 犬にあわせて人間が生活するようになれば立場が逆転します。 いつでも犬のリーダーに立てるようにしつけ頑張ってください。

質問「言われたとうりにしていますが、なかなかうまく行きません。もう自信を無くしてしまいました」

【しつけの本当の在り方】

たとえ、要求吠えが多くて困ってしまったとしても、子犬にだって感情があってこそ吠える行動に繋がっているため、無視し続ける事は可愛そうです。

強制手段(無視)をしてもそれでも収まらない場合は 専門家の指導を受ける事をお勧めします。 一生暮らしていく内のほんの少しの期間しつけを徹底する事で 生涯共存していく事に大きく差が出てきます。

基本的なしつけは生後半年くらいまでにはきちんと出来ている事が好ましいです。 当店ではこのような指導で50〜60頭を指導しながら育ててきましたが どの子も要求吠えもなく、性格も穏やかで多頭飼いでも乱闘も一度もありません。

犬舎で育てられた子(集団生活の中で暮らしている)と 一般家庭で育つ子(一人っ子)ではある程度違いもありますが 当方の子犬はきつい要素を持っていませんので要求を聞きながらも うまく過剰な要求を抑えていく必要があります・・・

躾け指導には指導者の考え方の違いで随分違う方法が山ほどあります。 独自の指導方を持ち指導している先生は沢山いらっしゃいます。

まだ子供を持った事がない方には想像が難しいと思いますが 犬の育て方も人間と共通する部分が沢山あり、 押さえ込むだけでも甘やかすだけでも駄目なんです・・・・

現在、飼い主様にできる事は子犬のために沢山の情報を集める事、 つまりたくさんの専門家に相談してみる事をお勧めします。 それぞれの答えは違ってもどれかの指導法が自分の犬に合うかも知れません。

今は個人の動物病院でもメールで相談受付行っている所も多いですし、 犬のコミニケーションサイトのほとんどが 専門家によるしつけ相談や飼い主同士の対談の場が設けられています。

色々な意見を聞いた中で選択していく事が必要だと思います。 1〜3ヶ月色々思考してみて改善が見られなかったらやはり、 専門家に指導してもらうのがいいと思います。

ひとつだけアドバイスですが、相手は犬ですので吠えて当然です。 人間とうまく共存できるようにしつけは必要ですが そればかりにこだわると大切な事を忘れてしまいます。

楽しいDOGライフのために子犬を迎えた事と思います。 子育ては簡単な事ばかりではありませんが楽しむべきだと私は考えます。 ご予約された子犬は本当におりこうで手のかからない子です。

トイレが成功しただけでも、上手にご飯が食べれただけでも、呼べば尻尾をふって答えてくれるだけでも私は100点満点をあげたいと思います。

質問「絶対色の変わらないプードルがほしいです。そんな子はいませんか?」

【毛色の変化について】プードル購入の方対象

プードルの性質上、子犬の頃は濃いレッドでも退色する子がほとんどです。 ベビーコートが大人の毛に生え変わる為、毛色は必然的に変化します。

当方でも10頭以上飼育していますし、当方販売の子に限らず、 トリミングのお客様の犬など100頭以上の成長を見ていますが、 退色しないプードルは見た事がございません。(ほとんどが退色する事が当たり前です)

その為、血統書がレッドであればレッドカラーという事になります。 血統書は生後3ヶ月以内で申請するので その時点でレッドであればレッド申請となります。

どうしても生き物なので加齢と供に3歳以降から当然退色はしていきます。 『当店で購入すれば退色しません!』とお譲りしている所もありますが 生き物の性質上ありえない事です。

売ってしまえばそれでいいという方もたくさんいるのが現状です。 当方うそをついて販売したくないですのでどのお客様にも 『生き物ゆえ、成長過程で色の濃淡の変化はありますのでご了承くださいませ』とお伝えしておりますしご理解頂けたと思っております。

例えばチワワ、ダックスでも、ポメでも差し毛がある子は 黒色が抜けてクリームに変化しますし、ヨーキーなどは生まれた時は 真っ黒で成犬時はまったく違う鋼色になります。

将来的に色が変わらない犬種といえばマルチーズなどは元から白なので変りにくいですが、もちろん成長過程での濃淡はあります。

ほとんどの犬は毛色が変化しながら成長していきます。 作り物のぬいぐるみであれば毛色は特定できても 生き物は現実的に考えてサイズ・色の確定は100%という事はありませんし、退色しない固体などありえないと私は思います。

長々なご説明になってしまいましたが毛色の変化については ご理解して頂きたく思っております。

ショードック用に飼育するのでなければ色・形にこだわるよりも、愛嬌があって性格のいい子の方がずっと育て易く可愛らしいと思います!

質問「チワワを迎えたのですが鼓動が速い気がして心配です」

【呼吸について】主にチワワご購入の方対象

子犬の呼吸はある程度はやい速度が通常なので 速いと感じても心配いらないです! スースーと人間ならゆっくり寝息を立てますが動物は人間に比べると 呼吸も心拍数も早いです。

たまに夢を見て体をビクつかせたり、白目をむいて痙攣のようなしぐさも ありますが通常でも普通にどの子もあるので心配しないでください。

ただ、遊んでいる最中に急にばたっと倒れ意識が無くなるような場合は チワワ特有の疾患『水頭症』などの症状かもしれませんので 検査が必要になると思います。

あひるのようなガーガーとした呼吸は興奮時や水を飲んだ後などに よく見られます。 これもチワワ特有の気管が狭い為に起こります。

病院では手術を勧める場合もありますが、よほど重症で生活に支障をきたす 場合以外は必要ないと思います。 獣医の言うとうりにばかり聞いていたらキリがありません。

チワワ特有の物ですので上手に付き合っていく事の方が大切だと 私は考えます。 病院に行けば、どんなに軽い症状であっても治療と言う形で 小さな体に大きくのしかかってきます・・・

生き物ですのでどんな事もこれから起こりますがある程度 どっしり構え治療方針を選択していく事が大切です 飼い主さんの中には些細な症状をまるでハンターのように探し出し、 病院へ通い、手術や薬など不必要に与える方がいます

。 犬の苦痛を考えればかわいそうでしかたありません・・・ 飼い主さんは犬の為と行っているようですが、 動物の持つ自然治癒力を引き出しながら様子を見る事が最も重要と考えます。

当店は飼育のプロなので様子を見るという余裕を持つ事が出来ますが、 飼育初心者の方は心配で来院されます。 たしかに、心配する事は子犬の成長を見守る上で大切です。

しかし、心配しすぎる事は犬にも飼い主にもストレスをかけてしまいます。 しつけも同じ事で悪い所ばかり、ハンターのように探しては 悩み落ち込む方がいます・・・・

子犬を迎えた本来の意味を忘れ子犬を叱ってばかりでは 子犬を迎えても楽しくもなんともなくなってしまいます。

しっぱいするのは当たり前、最初から出来ないのは当たり前・・・ 出来たらラッキーと思う位がちょうどいいと思います だって生きてるんですもの!! 子犬を育てる上で一番大切な事は大きな心でゆったりと楽しみ子育てする事です

質問「子犬をお迎えしました。すぐにでも散歩で出たいのですがいいですか?」

【お散歩時期】

ワクチンが2〜3回済んだ生後4ヶ月頃がいいかと思います。 夏は暑いし、冬は寒いので夏が終わり10月頃から少しつづ始めるか 冬が終わり3月頃から始めるかが好ましいです。

ワクチン回数が2回か3回かは担当主治医の判断になると思います。

質問「ワクチンってよく聞きますがそんなに大切なものなんですか?パルボ感染を防ぐのですよね?」

【ワクチンについて】

ワクチン接種時期はそれぞれ先生のお考えで随分ちがうように感じます。

確かに時期が早ければ母体からの免疫もまだ残っていると考えますが 確実に低下して行きますので個人的な考えではまだ免疫があるうちに 補ってあげたほうが安心と考えています。

もちろん、毒を注射する訳ですから ワクチンの副作用の可能性はありますが副作用を心配するより接種する事の方が重要です。

こちらの先生は室内で飼育する場合生後4ヶ月までは要らないと おっしゃるのですが、(生後4ヶ月過ぎてから接種すればより確実なんだそうです)いつも当店の判断で、打ってくださいとお願いして接種してもらっています。

4ヶ月まで未接種でしたら、完全な感染症対策の整った施設で生活しない限り いつ感染してもおかしくない状態で感染を待っているような物です。

先生も熱を測ったり、心音聞いたりして子犬の状態を確認してから接種しますので100%できるとは言い切れませんが当店では早期ワクチンをお勧めしています。

当店で接種するとすれば、生後38日前後の離乳が完了してからになります。 お客様のお考えはそれぞれで、お引渡し前にワクチンしてほしいという方や 自宅近くの病院で接種希望される方さまざまです。

ただ、兄妹の場合、同じケージで過ごしますので注意が必要になります。

便に毒素が排出される可能性あり、兄妹が居るのであれば同時にしたほうが安心ですので、生後40日前では少し早いですが、先生も時期に問題はないと おっしゃっていますし、兄妹が接種予定の場合はお勧めしています。 ワクチンをしたから確実と言う事ではなく、 あくまでも免疫低下する時期に補ってあげるとお考えください。 40日で接種すれば抗体が着く頃は50日になります。

この時点で免疫がしっかり残っている子であれば 無駄なワクチンになりますが低下してきている子には有効なワクチンとなります。

低下の時期は固体それぞれで違い30日から低下し始め、 40日には切れてしまう子と3ヶ月まで残る子とさまざまです。 その為予防として早めの接種という事になります。

あくまでも当店かかりつけ獣医のお考えですのでワクチンに関しては考え方がさまざまです。

友人の子で実際にパルボに感染してしまった子犬は生後1ヶ月目で1度、 2ヶ月目で2度目のワクチンをしていましたが 2回目までは母体免疫が残っていた為、無駄なワクチンとなってしまいました。

そして3回目のワクチン接種を待たずに感染してしまい しばらく入院しました。幸い命は助かりました。 なので残念ながらワクチンを接種したから安全ですと 言う事では決してないのです・・・

保険にご加入頂きました方は、逃れる事の出来ないウィルスに感染した場合の 保障となりますので十分な価値のある保障でございます。

ワクチンに関しては獣医師の考え方で随分違いもありますし、 無駄なワクチンになるか、有効なワクチンになるのかは 検査で確実な結果がでる事もありません。

地域や規模によっては、免疫検査を実施出来る病院もありますが 抗体の値を調べて高ければ接種しない、

低ければ接種するという選択を出来なくはないですが、果たしてわざわさ血液検査して調べる手間と費用があれば 副作用のリスクを考えても接種したほうが早いのです。

検査で低下した事が数字でわかれば低下してきてから接種すればいいので 無駄なワクチンをせずに済むのですがこれが確実には解からないので 子犬には2〜3回のワクチンが必要になるわけです。

その内の1つが有効に効いていれば結果オーライとなるわけです。 ワクチンの有効期限は1年とされていますので成犬になれば(パルボ発症しなければ子犬のワクチンが効いているのが確定しているので)年1度の接種でいいです。

質問「避妊や去勢は必ずしなければならないですか?」

【避妊・去勢について】

オスは去勢によって性格が穏やかにもなりますし、 マーキングも防ぐ事が可能です。去勢手術も比較的簡単に行えます。

メスで、どうしても生理をとめたい場合は避妊手術をしてもいいですが、 年2回1週間程度の期間しか出血しませんので個人的な考えですが 特に必要ないかと思います。

今は体に小さなチップを埋め込むだけの簡単な処置で生理を止める事ができます。 費用は¥7000と聞いていますが各病院によって違いますので 詳しくは実施する病院でご確認くださいませ。

特に避妊・去勢については飼い主様が獣医師とよくご相談された上で 避妊・去勢の良い所、悪い所をしっかり把握されて 手術(麻酔等)のリスクなどきちんとお考えの上実施してください。